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心の悩み

思春期のうつは甘えじゃない|サインと受診の目安・相談先

思春期 うつ

最終更新日: 2026年7月15日

「朝になると体が動かない。理由は、自分でもうまく言えない」

「こんなことで休んだら、ただの甘えだと思われる」

「何をしても楽しくない。自分はどうしちゃったんだろう」

ここまで一人で、つらかったと思います。そう感じてしまうことは、あなたのせいでも、甘えでもありません。こころの調子が崩れると、はじめは「気分の落ち込み」より先に、体のだるさ・眠れなさ・イライラ・成績の低下といった形で出てくることがあります(厚生労働省)。うつは、気の持ちようや頑張りで何とかなるものではなく、誰にでも起こりうる、こころの不調です。

ここでは、「うつ」という状態がどんなものか、思春期に特有の現れ方、自分でできる確認の仕方、そして何科に相談・受診すればいいのかを、いっしょに整理していきます。「学校に行きたくない気持ち」については学校に行きたくないと感じたときの記事でくわしく扱っているので、そちらもあわせて読んでみてください。

「これはうつなのか、それともただの甘えなのか」——どちらだろうと、あなたが感じているつらさは本物です。気になるところだけ読んでください。

思春期のうつは「甘え」じゃない

「気の持ちようでしょ」「みんな頑張ってるよ」。そんな言葉を自分にも周りからも向けられて、つらさにフタをしてきたかもしれません。でも、うつは怠けや気のゆるみではなく、こころと体のエネルギーが切れてしまった状態です。「頑張れば治る」というものではありません(厚生労働省)。

うつは、日本人のおよそ15人に1人が一生のうちに経験するといわれる、めずらしくない不調です。思春期にも起こります。「自分が弱いから」「自分だけ」と感じる必要はありません。

思春期のうつに出やすいサイン

大人のうつは「気分の落ち込み」が目立ちますが、思春期では、こころの不調が体の症状や行動の変化として現れることがほとんどです(厚生労働省)。次のようなサインが、2週間以上続いていないか、ふりかえってみてください。

からだのサイン

からだに出やすいサイン

  • 眠れない、または寝すぎてしまう
  • 食欲がない、または食べすぎてしまう
  • 体がだるい、疲れやすい
  • 頭痛・めまい・吐き気・お腹の痛みが続く

こころのサイン

こころに出やすいサイン

  • ゆううつ、悲しい、何をしても楽しくない
  • やる気が出ない、何にも興味がもてない
  • 集中できない、決められない
  • 自分を責めてしまう、消えてしまいたいと思う

イライラ・成績の落ち込みなど、行動のサイン

思春期のうつでは、落ち込みよりもイライラや怒りっぽさが前に出ることがあります。また、成績が急に下がる、人と関わるのを避けて部屋にこもる、といった行動の変化として現れることもあります。これらは「反抗期」や「やる気の問題」と誤解されがちですが、うつのサインであることも少なくありません。症状は、午前中につらく、午後から少しやわらぐ日内変動が見られることもあります(厚生労働省)。

思春期のうつと大人のうつは、現れ方が違う

同じ「うつ」でも、大人と思春期では出方が違います。違いを知っておくと、「自分のこれは、うつなのかもしれない」と気づきやすくなります。

項目 大人のうつ 思春期のうつ
前に出やすい症状 気分の落ち込み・意欲低下 体の不調・イライラ・行動の変化
まわりからの見え方 「元気がない」 「反抗的」「怠けている」と誤解されやすい
本人の自覚 「気分が沈む」と気づきやすい 「体調が悪いだけ」と思いがち

つまり、思春期のうつは「気分」より先に「体」や「行動」に出やすく、本人も周りも気づきにくいのが特徴です。「だらしないから」ではなく、こころが助けを求めているサインかもしれません(厚生労働省)。

うつかもと思ったときのセルフチェックの考え方

厚生労働省は、こころの不調の目安として、気分の落ち込みや興味・喜びの低下を含むいくつかの症状が、2週間以上ほとんど毎日続いているときは、専門家に相談することをすすめています(厚生労働省)。

ネットの「うつ診断」やチェックリストは、自分の状態を整理する手がかりにはなりますが、点数や結果だけで「うつ病かどうか」を決めることはできません。最終的な見立ては、医師が一人ひとりの状況に応じて行います。結果がどうであれ、つらさが続くなら、医療機関で相談してみてください。

「2週間以上、当てはまるサインが続いている」「日常生活(学校・睡眠・食事)に支障が出ている」と感じたら、それが受診を考える一つの目安です。

朝起きられない・だるいは、うつとは限らない

「朝どうしても起きられない」「立ちくらみがする」「午前中は体が動かない」。こうした症状は、うつだけでなく、起立性調節障害という、自律神経の働きが不安定になる体の状態でも起こります。思春期に多く見られる状態です(済生会)。うつと重なって出ることもあるため、見分けには医療機関での評価が役立ちます。

「朝起きられない」のは、怠けのせいでも、必ずうつだからでもありません。体の病気が隠れていることもあるので、まずは小児科やかかりつけの医療機関で相談し、必要に応じて専門の科につないでもらうと安心できます。自分一人で原因を決めつけなくて大丈夫です。

死にたい・消えたい気持ちがあるあなたへ

「消えてしまいたい」「いなくなりたい」と、ふと思ってしまう日があるかもしれません。そう感じてしまうほど、つらさを一人で抱えてきたのだと思います。その気持ちは、あなたが弱いからでも、わがままだからでもありません。こころが限界に近づいているときに起こることのある、つらさのサインです。

そんなときは、その気持ちのまま一人でいないでください。声に出して話すだけで、少し楽になることがあります。

いますぐ誰かに話したいとき

  • 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省):24時間・無料。どこからかけても通話料はかかりません
  • いますぐ危険を感じる・自分を傷つけてしまいそうなときは、ためらわず110(警察)に電話してください

電話で声を出すのがつらいときは、SNSやチャットで相談できる公的な窓口(厚生労働省「まもろうよ こころ」など)もあります。学校のスクールカウンセラーや保健室の先生に「死にたい気持ちがある」と話すのも、立派な相談です。誰かに助けを求めることは、弱さではありません(文部科学省)。

思春期のうつは、どこに相談・受診すればいい?

どこで診てもらえる?(何科)

思春期のうつは、子どもやティーンエイジャーのこころを専門に診る児童精神科・児童思春期外来が第一の選択肢です。近くに専門の科がないときは、まず小児科やかかりつけの医療機関に相談し、必要に応じて紹介してもらう方法もあります。高校生の年代では、心療内科や精神科が対象になることもあります。

「何歳から精神科」といった決まりは医療機関によって違うので、予約の前に「〇〇歳ですが診てもらえますか」と電話で確認しておくと安心です。受診では、いきなり大きな検査をするのではなく、まずは話を聞いてもらうところから始まります。

親や先生に話してみる(言えないとき)

「親に心配をかけたくない」「うつだなんて言ったら大げさだと思われる」。そう感じて言い出せないのは、とても自然なことです。直接話すのが難しいときは、手紙やメモ、スマホのメッセージで「最近つらい。一度病院で相談したい」と伝える方法もあります。

親に話しにくいときは、学校のスクールカウンセラーや養護教諭(保健室の先生)に先に相談するのも一つの手です。守秘義務があり、あなたの気持ちを尊重しながら、受診や家庭への伝え方を一緒に考えてくれます。話す相手は、一人に決めなくて大丈夫です。

思春期のうつの治療で行われること

うつの回復で土台になるのは、こころと体を休めることです。学校や部活から少し距離をとって過ごすことで、症状が軽くなることもあります。そのうえで、状況に応じて次のような方法が組み合わされます(厚生労働省 こころの耳)。

  • 休養と、生活リズム・環境の調整
  • カウンセリングや、考え方のクセに気づく認知行動療法
  • 薬を使う治療(使うかどうか・どんな薬かは、医師が一人ひとりの状態を見て判断します)

すぐに元気になるわけではなく、回復には波があります。一度受診して合わないと感じたら、別の医療機関や相談先を試していいですし、治療の中でやり方を調整していくこともできます。焦らなくて大丈夫です。「治るかどうか」を一人で抱え込まず、医師と一緒に進めていきましょう。

一人で抱えこまないで|うつのことを話せる場所

「いきなり病院は不安」「自分の状態を、まず誰かに整理しながら聞いてほしい」。そんなときの入り口として、ユースクリニック Produced byペアライフのカウンセリングという選択肢もあります。

10代〜20歳が、1回100円・20分で、体や心の悩みを話せます。ニックネームで予約できて、保険証もいりません。親や学校に連絡することもありません。話を聞いたうえで、必要なら児童精神科などの受診の選び方も一緒に考えます。

ユースクリニックは気持ちを話せるカウンセリングの窓口で、診察・診断や薬の処方は行いません。治療が必要なときは、児童精神科・小児科などの医療機関とあわせて利用してください。

思春期のうつについてよくある質問

Q. これはただの甘えなのでは?と思ってしまいます。

そう思ってしまうのも無理はありません。でも、うつは気の持ちようや頑張りで何とかなるものではなく、こころと体のエネルギーが切れた状態です。「甘えかどうか」を一人で判断しようとせず、つらさが2週間以上続いているなら、まず相談してみてください。甘えだったとしても、相談して困ることは何もありません。

Q. 親に言えません。一人でも相談できますか?

はい、一人でも相談できます。学校のスクールカウンセラーや保健室の先生、匿名で使える電話・SNSの公的な窓口があります。ユースクリニックのカウンセリングも、親や学校に連絡することはありません。医療機関を受診する場合は、保護者の同伴や同意を求められることもありますが(医療機関によって対応が異なります)、まずは話せるところから始めて、受診の進め方も一緒に考えてもらえば大丈夫です。

Q. うつは薬を飲まないと治らないの?

治療は薬だけではありません。休養や環境の調整、カウンセリング、認知行動療法など複数の方法があり、薬を使うかどうか・どんな薬かは医師が一人ひとりの状態を見て判断します。「薬は飲みたくない」という気持ちも、受診のときに正直に伝えて大丈夫です。

Q. うつかもしれない友だちに、どう接したらいい?

無理に励ましたり、解決しようとしたりしなくて大丈夫です。「話してくれてありがとう」と否定せずに聞き、一緒に相談先を考えてあげてください。もし「死にたい」と打ち明けられたら、一人で抱えこまず、信頼できる大人や相談窓口につなぐことが、あなたにもできる大切な支えです。

あなたは一人じゃない|思春期のうつと向き合うために

思春期のうつは、体の不調やイライラ、成績の落ち込みといった形で出やすく、本人も周りも気づきにくいものです。だからこそ、「甘えかも」と自分を責めてしまいがちです。でも、あなたが感じているつらさは本物で、あなたは何も悪くありません。そして、うつは適切な休養と支援のなかで、回復に向かっていける状態です。

「誰かに話す」「医療機関で相談する」「まず休む」。どれから始めても、いつ始めてもかまいません。その入り口として、ユースクリニック Produced byペアライフなら、10代〜20歳が1回100円・20分のカウンセリングで気持ちを話せます。ニックネームでよくて、保険証もいりません。親や学校に連絡することもありません。「これってうつなのかな」と確かめたいだけでも、相談に来て大丈夫です。

この記事のポイント

  • 思春期のうつは甘えや怠けではなく医学的な状態で、気分の落ち込みより先に、体の不調・イライラ・成績の落ち込みとして出やすいのが特徴です
  • ネットのチェックは手がかりにはなりますが、診断はできません。2週間以上サインが続くなら受診の目安です
  • 「死にたい・消えたい」気持ちがあるときは、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)などに、一人で抱えず相談してください
  • 相談・受診は児童精神科・思春期外来が第一選択。近くになければ小児科やかかりつけ医に相談を
  • まず話したいときは、ユースクリニック Produced byペアライフが1回100円・20分・ニックネーム可で相談できます

ユースクリニック公式インスタグラムInstagramでも発信しています

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ペアライフクリニックの実績

性感染症学会・感染症学会 所属医師 15名

性の健康カウンセラー 3名

思春期保健相談士 1名

LGBT基礎理解検定初級 1名

ペアライフクリニックがこの記事の監修を行っています。

本記事は2026年6月時点の情報に基づき作成しています。内容が変わる可能性があるため、最新情報は厚生労働省・文部科学省等の公式情報や、医療機関でご確認ください。つらい気持ちが続くときや「死にたい」と感じるときは、一人で抱えこまず、医療機関や相談窓口にご相談ください。