ユースクリニックとは?10代が100円で性や体の悩みを相談できる窓口を解説
最終更新日: 2026年10月30日
「体のことが気になるけど、誰にも聞けない」「親には絶対知られたくない」
スマホで何度も同じことを検索して、でも結局よくわからない。友達に聞くのも恥ずかしいし、親や先生に話すなんてもっとハードルが高い。そんな10代〜20歳の若者が、1回100円で性や体、心の悩みを相談できる場所があります。それが「ユースクリニック」です。
ユースクリニックとは何なのか。親にバレずに行けるのか。実際にどんなことが起きるのか。初めての人が気になるポイントを、この記事でまとめました。
ユースクリニック Produced byペアライフの相談は、看護師と話すのが中心で、内診はありません。男子も利用しています。「こんなことで」と思う小さな悩みも、相談の対象です。本人の同意なく親や学校へ連絡することは、原則ありません。
ユースクリニックとは「10代のための性・体・心の相談窓口」
ユースクリニックとは、10代〜20歳の若者から性や体、心の悩みを聞く、相談専門の窓口のことです。どんな小さな悩みでも相談できる場所として作られました。1970年代のスウェーデンで始まり、日本でも少しずつ増えています。
病院とは違います。診察台に乗ったり、体を触られたりすることはありません。資格を持ったスタッフと話をするだけです。「ちょっと気になる」「誰かに聞いてほしい」くらいの段階で気軽に使えます。
「病院に行くほどではないかも」と思っている段階でこそ、ユースクリニックの出番です。小さな不安のうちに相談すれば、問題が大きくなる前に対処できます。
スウェーデン発祥の「若者が気軽に通える」仕組み
ユースクリニックが生まれたのは1970年代のスウェーデンです。現地では若者が無料で相談できる窓口として広く定着しており、学校の授業で見学に行くほど認知度が高い仕組みです。
望まない妊娠や性感染症の予防だけでなく、心のケアや人間関係の相談まで幅広く対応しているのが特徴で、「困ったらユースクリニック」が若者の常識になっています。
日本でも広がるユースクリニック
日本ではまだ施設数が少ないものの、NPO法人や個人クリニックを中心に少しずつ増えてきました。自治体が支援に乗り出すケースも出てきています。東京都も、若者向けの電話相談「わかさぽ(とうきょう若者ヘルスサポート)」を開設しています(東京都福祉局)。
一方で、若い世代にとっては相談先がまだ限られているのが現状です。知っておくだけで選択肢が一つ増えるはずです。
ユースクリニックで相談できること
「こんなことで相談していいのかな」と思うかもしれません。結論から言うと、どんな小さなことでも大丈夫です。
性と体に関する相談
- 生理が重い・来ない・周期がバラバラで不安
- 避妊について正しい情報を知りたい
- 性感染症が心配
- 妊娠したかもしれない
- セックスについて聞きたいことがある
- 体の変化が気になる
心と人間関係の悩み
- なんとなく不安で眠れない日が続く
- 友達や家族との関係がつらい
- 恋人との関係に悩んでいる(デートDV=交際相手からの暴力を含む)
- 性被害にあった、またはあったかもしれない
- ジェンダーやセクシュアリティについて考えている
- 学校に行くのがしんどい
「ネットで調べたけどよくわからない」「なんか変な感じがする」。その段階の相談も受け付けています。うまく言葉にできなくても問題ありません。
ただ実際に行くとなると、「親にバレないか」が一番気になるところでしょう。次はプライバシーの話です。
ユースクリニックで話したことが守られる仕組み
10代が医療機関に行くとき、大きな壁になりやすいのが「親にバレること」です。ユースクリニックには、この壁を低くする仕組みがあります。
保険証を使わないから利用履歴が届かない
通常の病院で保険証を使うと、加入している健康保険によっては後日「医療費のお知らせ」が届き、家族が受診に気づくことがあります。ユースクリニックでは保険証を使いません。だから、「医療費のお知らせ」から家族に利用が伝わることはありません。
匿名・ニックネームで受付できる
多くのユースクリニックでは、保険証や学生証の提示も不要です。本名を名乗らなくてOKな施設もあります。
こども家庭庁の調査でも、10代・20代が悩みを抱えたときに相談をためらう背景として、「誰かに知られたくない」という気持ちが大きく影響することが示されています(こども家庭庁「こども・若者の意識と生活に関する調査」)。匿名で相談できる仕組みは、こうした気持ちに応えるために必要なものです。
ユースクリニックでプライバシーが守られる理由
- 保険証を使わない(利用履歴が届かない)
- 来院の事実を本人の同意なく外部へ連絡しないのが原則
- 相談内容は守秘義務で保護される
- 匿名・ニックネームで受付できる
- 学校にも、本人の同意なく報告しないのが原則
ユースクリニックと婦人科・保健室・相談窓口の違い
保健室、婦人科、電話相談。選択肢はあるけど、どこが自分に合っているのか迷いますよね。プライバシーの扱いも含めて比べてみました。
| 相談先 | 対象 | 費用 | プライバシー | 相談範囲 |
|---|---|---|---|---|
| ユースクリニック | 10代〜20歳 | 無料〜500円 | 同意なく親・学校へ連絡しない(原則) | 性・体・心・人間関係 |
| 婦人科 | 全年齢(主に女性) | 保険診療(数千円〜) | 保険証を使うと家族に伝わる場合あり | 婦人科系の治療・検査 |
| 保健室 | 在校生 | 無料 | 学校内で共有される場合あり | 体調不良・応急処置 |
| スクールカウンセラー | 在校生 | 無料 | 学校と情報共有の場合あり | 心理的な悩み中心 |
| チャイルドライン | 18歳まで | 無料(電話・チャット) | 匿名OK | どんな悩みでもOK |
婦人科は検査や治療が必要なときの場所です。保健室やスクールカウンセラーは学校の中での相談先で、チャイルドラインは電話やチャットで匿名相談ができます。
ユースクリニックは、そのどれにも行きにくいときの選択肢です。特に大きいのは、保険証を使わないので、「医療費のお知らせ」から親に伝わらないこと。「親にバレたくない」が最大のハードルになっている10代にとって、この違いは大きいと思います。
相談のあとで診察や検査、薬の処方が必要になったときは、婦人科や泌尿器科のほか、ペアライフクリニックも受診先になります。未成年の方がペアライフクリニックを受診するときは、保護者の同意書などが要る場合があります。条件はペアライフクリニックの「未成年の方へ」のページに載っています。費用もカウンセリングとは別です。
ユースクリニックが「怖い」と感じたときに知っておきたいこと
ユースクリニックの存在を知っても、「行くのが怖い」「恥ずかしい」と感じるのは自然なことです。実際にカウンセリングでも「来るまでが一番緊張した」という声は少なくありません。
当日の流れ(予約→受付→相談→お会計)
ユースクリニック Produced byペアライフを例に、当日の流れを紹介します。
まずWebから予約する
公式サイトの予約フォームから日時を選びます。3分もあれば完了です。当日キャンセルもできるので、「とりあえず予約だけ」でも問題ありません。
来院して受付
名前は本名でなくてOKです。ニックネームで受付できます。保険証や身分証の提示も不要です。
完全個室でカウンセリング(20分)
資格を持った看護師が1対1で対応します。内診はありません。話を聞いて、一緒に考えるスタイルです。
100円を支払って終了
追加料金は一切かかりません。クレジットカード、電子マネー、QR決済、交通系ICなどに対応しています。
内診はありません。体を触られるような心配は不要です。「話を聞いてもらう」ことがカウンセリングの中心です。
「何を話せばいいかわからない」への答え
「相談したいけど、何をどう話せばいいのかわからない」。そう思って足が止まっている人も多いでしょう。
実際のカウンセリングでは、たとえばこんなふうに話し始める人がいます。
- 「ネットで調べたんですけど、よくわからなくて」
- 「友達にも言えないことがあって」
- 「なんかちょっと気になることがあるんですけど」
- 「生理のことで聞きたいことがあって」
うまく話せなくても、看護師が質問しながら一緒に整理してくれます。否定や批判はしません。何を話してもいいし、話したくないことは話さなくていい。そういう場所です。
「行くべきか迷う」ときのユースクリニックセルフチェック
「相談に行ったほうがいいのかな」と迷ったら、以下に当てはまるものがないか確認してみてください。1つでも当てはまれば、相談してみる価値があります。
こんな悩みがあるなら相談してみよう
- 同じことを何度もネットで検索してしまう
- 体や性のことで気になっているが、誰にも聞けない
- 生理の量や周期が気になるけど、病院に行くほどか迷う
- 避妊や性感染症について正しい情報を知りたい
- 恋人との関係で不安やモヤモヤがある
- 「自分だけがおかしいのかも」と感じている
- 親や先生には絶対に知られたくない悩みがある
どれも「こんなことで」と思いがちな内容ですが、こうした相談内容は実際にとても多いです。些細に感じることほど、なかなか人に話せないものでしょう。
ただ、上のチェックとは別に、強い痛みや出血、発熱など体の症状がはっきりあるときは、相談の予約より医療機関の受診が先です。迷ったら医療機関を受診してください。
ユースクリニックの特徴
ユースクリニックに行くとなると、費用や雰囲気は気になるところでしょう。ユースクリニック Produced byペアライフについて、具体的に紹介します。
カウンセリングは1回100円・完全個室
20分のカウンセリングが1回100円です。追加料金は一切かかりません。
少しでも多くの若者に気軽に来てほしいという理由でこの金額にしています。カウンセリングは完全個室で行われるので、周りの目を気にする必要もありません。
男女問わず20歳以下なら誰でも対応
日本のユースクリニックの多くは産婦人科に併設されていて、女性限定のところも少なくありません。ユースクリニック Produced byペアライフは男女問わず利用できます。実際に来院する方には男性もいます。
対応するのは資格を持った看護師で、否定や批判は一切しないことを約束しています。
日本のユースクリニックは施設ごとに対象年齢や料金、対応範囲が異なります。女性限定の施設もあるので、利用前にWebサイトで確認しておくと安心です。
東京で探したいときは、東京のユースクリニックを紹介した記事と渋谷のユースクリニックを紹介した記事も読んでみてください。
ユースクリニックについてみんなが気になること
Q. 親に絶対バレませんか?
相談に来たことも話した内容も、本人の同意なく親や学校へ連絡することは原則ありません。保険証を使わないので、「医療費のお知らせ」から伝わることもありません。不安なときは、相談の最初に「家族や学校には知られたくない」と伝えてください。
Q. 男子でも利用できますか?
はい、男子からの相談も受けています。施設によっては女性限定のところもあるので、他を検討する場合は事前に確認してください。
Q. 内診はありますか?
ありません。カウンセリングは対話が中心です。体に触れる検査や処置は行いません。医療的な対応が必要な場合は、適切な医療機関を紹介します。
Q. 些細なことでも相談していいですか?
もちろんです。ネットで調べてもわからない、誰かに聞きたいけど聞ける人がいない。それだけで十分な理由になります。
ユースクリニックは、気になったときがちょうどいいタイミング
「もうちょっと様子を見よう」「こんなことで行くのは大げさかも」。そう思って、スマホで検索するだけの日が続いていませんか。
ユースクリニック Produced byペアライフでは、1回100円・20分のカウンセリングで、性のこと、体のこと、心のこと、なんでも相談できます。保険証はいりません。名前も本名でなくて大丈夫です。必要なのは100円だけです。
「ちょっと気になることがある」。それは、相談するのに十分な理由です。予約はWebからニックネームでできます。あとは、どこを受診すればいいかも含めて、看護師が一緒に考えます。迷ったら医療機関を受診してください。
この記事のポイント
- ユースクリニックは10代〜20歳が性・体・心の悩みを相談できる専門窓口
- スウェーデン発祥で、現地では若者が気軽に通える場所として広く定着
- 保険証不要・匿名OK・本人の同意なく親や学校へ連絡しないのが原則
- 婦人科や保健室とは違い、内診なし・対話中心で気軽に行ける
- ユースクリニックは男女対応・1回100円・完全個室・身分証不要
ユースクリニック公式インスタグラムInstagramでも発信しています
ペアライフクリニックの実績
性感染症学会・感染症学会 所属医師 15名
性の健康カウンセラー 3名
思春期保健相談士 1名
LGBT基礎理解検定初級 1名
ペアライフクリニックがこの記事の監修を行っています。



