生理痛でも学校を休めないあなたへ|休むのは甘えじゃない・つらい日の乗り切り方
最終更新日: 2026年7月15日
「生理痛で学校休むのって、甘えなのかな。」
「みんな我慢してるのに、私だけ休むなんて言えない。」
動けないほどの生理痛で休むことは、甘えではありません。休む・痛みをやわらげる・つらさを誰かに話すなど、選択肢は、いくつもあります。
休みたいときの考え方から、学校でつらい日を少しでも楽に過ごす工夫、先生や親への伝え方、体育や行事の配慮の相談、そして「これは受診したほうがいいかも」の目安まで、順番に見ていきます。
痛みの感じ方は人それぞれで、ほかの人と比べて「これくらいで」と思わなくていいんです。
目次
生理痛で学校を休むのは甘えではありません
生活に支障が出るほどの生理痛で学校を休むのは、甘えでも、わがままでもありません。
生理のたびに強い痛みがあって、ふだんの生活がつらくなる状態は月経困難症(げっけいこんなんしょう)といって、ちゃんと治療できる、れっきとした体の不調です(日本産婦人科医会)。「病気じゃないんだから我慢するもの」ではなく、痛くて動けないなら、体を守るために休んでいいんです。
痛みの強さには、大きな個人差があります。同じ生理でも、平気で過ごせる人もいれば、寝込んでしまう人もいます。だから「みんな我慢してるのに私だけ」と感じる必要はありません。
生理痛がつらいのに学校を休めないと感じるのはなぜか
本当は休みたいのに、なかなか「休む」の一言が出てこない。その気持ちの奥には、いくつかの理由が重なっていると思います。
休みづらいと感じる、よくある理由
- 「病気じゃないのに休むのは甘え」と思ってしまう
- 欠席や早退が、内申点や成績にひびくのが心配
- 部活や委員会、まわりに迷惑をかける気がする
- 親や先生、とくに男性には「生理で」と言いにくい
どれも、あなたがまじめに学校のことを考えているからこその気持ちです。とはいえ、そのがんばりで体を追いつめてしまうのは、もったいないことです。痛みを我慢して過ごした一日は、集中もできず、かえってつらくなりがちです。
「休むしかない」「我慢するしかない」と、思いつめなくて大丈夫です。休む・遅れて行く・保健室で少し横になる・痛みをやわらげてから登校するなど、選べる方法はいくつもあります。ここからは、その具体的な工夫を紹介します。
生理痛がひどい日に、学校で今日できること
どうしても行かなきゃいけない日、または「行けそうなら行きたい」日に、痛みと少しでもうまく付き合うための工夫があります。
つらい日を学校で乗り切る工夫
- お腹や腰を温める。使い捨てカイロを下腹部や腰にあてると、血のめぐりがよくなって痛みがやわらぎやすくなります
- 保健室を頼る。授業を抜けて少し横になるだけでも、体はずいぶん楽になります
- 締めつけない服や、あたたかい飲み物で体を冷やさない
- 市販の鎮痛薬を使うときは、痛くなり始めに、決められた量を守って飲む
鎮痛薬は、痛みが強くなってからでは十分に効きにくいとされています。痛くなり始めや、いつも生理痛が来る少し前の早いタイミングで、決められた量を守って飲むほうが効きやすいとされています(日本思春期学会)。ただ、効き方には個人差があり、合わないこともあります。成分によって使える年齢がちがい、中学生など15歳未満は使えないものもあります。買うときは薬剤師や登録販売者に年齢を伝えて、選んでもらうと安心です。飲む量や使い方のくわしいことは、婦人科や薬剤師に相談してください。
生理痛で学校を休みたい・早退したいときの伝え方
「生理痛で休みたい」「早退したい」。そう伝えるのが気まずくて、言い出せない人は少なくありません。とくに担任が男性だと、なおさら言いにくいですよね。
ただ、体調を伝えるのは「弱さ」ではなく、自分を守るために必要なことです。ぜんぶを正直に説明しなくても大丈夫です。伝え方には、いくつか楽な方法があります。
くわしく言う義務はありません。「体調が悪くて」「お腹が痛くて」だけでも十分です。言いにくい相手より、まず養護教諭(保健室の先生)に相談するのも手です。
親から連絡帳やメール、電話で伝えてもらう方法もあります。朝つらいときは「保健室に行ってから決めたい」と、いったん保健室に向かってもかまいません。
とくに養護教諭は、生理の相談にも慣れていると思います。「毎月、生理のときにお腹が痛くてつらい」と話しておくと、休みたい日や早退したい日に間に入ってくれることもあります。話す相手は、一人に決めなくてかまいません。言いやすい人から頼ってください。
親に伝えづらいときの言葉の選び方は、生理を親に言えないときの記事でもくわしく解説しています。あわせて読んでみてください。
生理痛で学校の体育や行事の配慮を相談する
休むほどではなくても、生理痛がつらい日に、体育やプール、行事がかぶることもありますよね。
相談できる配慮の例
- 体育を見学にしてもらう、運動量を軽くしてもらう
- プールの授業を、生理のときは見学にしてもらう
- 長時間の行事で、途中で休める場所やトイレのタイミングを確認しておく
- つらいときに保健室で休めるよう、あらかじめ伝えておく
「見学すると目立つかも」「サボってると思われないかな」と気になるかもしれません。でも、体を守るための見学は、なまけではありません。あらかじめ養護教諭や担任に「生理のときは体調をみて相談させてください」と伝えておくと、その日になって言い出しやすくなります。
ちなみに、部活動でも同じです。運動量が多い時期に生理が乱れたり止まったりすることもあるので、部活と生理の付き合い方をまとめた記事も参考にしてください。
毎月学校を休むほどの生理痛は受診の目安かもしれません
毎月のように学校を休む・寝込むほどの生理痛があるなら、一度、婦人科で相談することをおすすめします。「痛みくらいで受診は大げさかな」と思うかもしれませんが、そうではありません。
こんなときは婦人科で相談を
- 生理のたびに、学校を休む・寝込むほど痛い
- 市販の鎮痛薬を飲んでも、痛みがおさまらない
- 年々、痛みが強くなってきている
- 吐き気やめまいで、立てなくなることがある
強い生理痛の奥に、子宮内膜症などがかくれていることもあります。子宮内膜症は少しずつ進むことがある病気です(日本産科婦人科学会)。一般に、早めに気づいて相談できるほど、選べる方法は広がります。
「婦人科は内診がこわい」と感じるかもしれませんが、10代で性交の経験がない場合、いきなり内診をすることは基本的にありません(東京都 女性のウェルネス)。多くは問診と、お腹の上からの超音波で確かめます。
生理痛の治療には、保険が使える低用量ピル(LEP)などの選択肢もあります。「痛みをゼロにする」より、生活に支障が出ない状態にととのえるのが目的です。合わなければ変えられるので、一つの方法にしばられなくて平気です。条件・費用・副作用は低用量ピルの記事を参照してみてください。
生理痛と学校についてよくある質問
Q. 生理痛で学校を休むのは、やっぱり甘えですか?
甘えではありません。生活に支障が出るほどの痛みで学校に行けないのは、体調不良で休むのと同じことです。痛みの強さには大きな個人差があるので、まわりと比べて「これくらいで」と自分を責めなくてかまいません。行くか休むかで思いつめず、早退や保健室で少し横になるといった中間の選び方もあります。
Q. 内申点や欠席日数が気になって休めません。
心配になりますよね。ただ、痛みを我慢して無理を続けると、体にも心にも負担がかかります。生理痛が毎月ひどいなら、婦人科で相談して治療につなげると、休む回数を減らせる場合が多いです。「休むか行くか」の二択で思いつめず、早退や保健室で休むといった中間の選択もあります。
Q. 男の先生に「生理で休みたい」と言いにくいです。
とても自然な気持ちです。くわしく言う義務はないので、「体調が悪くて」「お腹が痛くて」だけでも大丈夫です。言いにくい相手には、養護教諭(保健室の先生)に先に相談したり、親から連絡してもらったりする方法もあります。話す相手は一人に決めなくてかまいません。
Q. 市販の鎮痛薬が効きません。学校でどうすれば?
鎮痛薬は、痛みが強くなってからでは効きにくいので、痛くなり始めや、いつも痛くなる少し前に、決められた量を守って飲むと効きやすくなります。それでも効かないときは、無理をせず保健室で横になる、早退するのも選択です。正しく飲んでも効かない痛みは、体の病気が関わっていることもあります。量を自分で増やさず、一度婦人科に相談してください。
Q. 体育やプールを、生理のときに休んでもいいですか?
はい、大丈夫です。体を守るための見学は、なまけではありません。あらかじめ養護教諭や担任に「生理のときは体調をみて相談させてください」と伝えておくと、その日になって言い出しやすくなります。プールや長時間の行事は、休める場所を確認しておくと安心です。
Q. どのくらいの生理痛だと、病院に行ったほうがいいですか?
毎月のように学校を休む・寝込む、市販薬が効かない、年々痛みが強くなる、吐き気やめまいで立てなくなる——こんなときは婦人科で相談する目安です。子宮内膜症などが隠れていないか確かめることは、将来の体を守ることにもつながります。「大げさかも」と思っても、つらいなら相談していいんです。
Q. 親に生理痛のことを言えなくて、受診できません。
言い出しにくい気持ちは自然なことです。まず養護教諭(保健室の先生)に相談したり、匿名で話せるカウンセリングで気持ちを整理したりする方法があります。受診に親の付き添いが必ず要るわけではありません。あなたが動きやすいところから始めて大丈夫です。一人で抱えこまないでください。
生理痛で学校がつらいとき、一人で抱えこまないで
生理痛で学校を休みたくなるのは、あなたが弱いからでも、甘えているからでもありません。痛みの強さには個人差があって、生活に支障が出るほどの生理痛は、我慢するものではなく相談していいものです。
つらい日は休んでいい。保健室や配慮を頼っていい。痛みをやわらげる工夫をして、毎月ひどいなら早めに婦人科で相談する。どれか一つでも、できそうなことからひとつずつ始めてみましょう。
「いきなり婦人科は不安」「まず誰かに気持ちを聞いてほしい」というときは、ユースクリニック Produced byペアライフのカウンセリングという選択肢があります。10代〜20歳が、1回100円・20分で体や心のことを話せます。ニックネームでよくて、保険証もいりません。あなたの同意なく、親や学校に連絡することもありません。
ユースクリニックは話を聞くカウンセリングの窓口です。痛みの治療や薬の処方が必要なときは、婦人科などの医療機関につなぎます。一人で抱えこまず、体のことは早めに大人や医療機関を頼ってください。
この記事のポイント
- 生活に支障が出るほどの生理痛で学校を休むのは、甘えではなく体を守る選択です
- 「休むか行くか」で思いつめず、早退・保健室・痛みをやわらげてから登校など、選べる方法は複数あります
- 言いにくいときは「体調が悪くて」だけでよく、養護教諭や親経由でも伝えられます
- 体育・プール・行事の配慮を相談するのは、なまけではなくあなたの権利です
- 毎月寝込む・市販薬が効かないなら、早めに婦人科へ。気持ちを整理したいときはユースクリニック Produced byペアライフでも相談できます
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ペアライフクリニックの実績
性感染症学会・感染症学会 所属医師 15名
性の健康カウンセラー 3名
思春期保健相談士 1名
LGBT基礎理解検定初級 1名
ペアライフクリニックがこの記事の監修を行っています。