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身体の悩み

男でも胸がふくらむ?|思春期男子の胸のしこりや受診の目安について解説

男子 しこり

最終更新日: 2026年8月19日

「風呂上がりに鏡を見たら、乳首の下にコリコリした固いものがあった。」

「押すと痛い。でも誰にも言えない。」

「調べたら乳がんの記事が出てきて、余計にこわくなった。」

思春期の男子の胸にできるしこりは、多くが乳腺の一時的な発育によるものです。ふくらみは通常、6カ月から2年以内に消え、ほかに原因がなければ特別な治療は必要ないと説明されていますMSDマニュアル プロフェッショナル版「女性化乳房」)。

この記事では、どのくらいの期間で小さくなるのか、体の中で何が起きているのか、自分で何を記録しておけばいいのかを順番にまとめます。

知りたいのは、病気なのかどうかと、いま何をすればいいかの2つです。まず自分で確かめられることが4つあります。いつからか、どちら側か、大きさは変わったか、痛みはどうか。病院に行くかどうかを決めるのは、そのあとです。気になることが続くときは、早めに医療機関で相談してください。

男子中学生の胸のしこりは思春期に起きる変化

まず、この変化がどういうものなのかを確かめます。

乳輪の下に両側で出るのが典型、押すと痛むこともある

思春期に起きるこの変化について、ふくらみは多くの場合、一過性で、左右両方に出て、乳首の下を中心に左右対称に広がります(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。さわった感じは、表面がなめらかで硬い手ごたえです。押すと痛むこともあります。

一過性、というのは時間がたてば引くという意味です。原因になるものがなければ、この変化そのものに特別な治療は必要ないとしています。いま起きていることは、体が成長していく途中の段階です。

10代男性の乳がんはどれくらいまれか

約1%

乳がん全体のうち男性が占める割合

1000人に1人

男性が生涯で乳がんになる割合

60代〜70代

男性乳がんの発症が多い年代

いずれも国立がん研究センター希少がんセンター「男性乳がん」が示している数字です。症状として挙げられているのは、乳輪の後ろにしこりができる(多くは痛みがない)、乳首から血が出る、皮膚がただれる、といったものです。中学生の年代は、発症が多い年代から離れています。

押すと痛むしこりは、がんではないことが多い

押すと痛むかどうかについては、押して痛みがあるなら、ふくらみの原因はがんではないことが多いです。男性の乳房の痛みも、女性の場合と同様、大抵はがんの徴候ではありません(MSDマニュアル家庭版「男性の乳房の病気」)。

ただし、痛みの有無だけで自分の状態を決めなくてかまいません。記録を持って受診すれば、その場で医師が確かめます。

男子中学生の胸のしこりが続く期間

いつ終わるのかは、明確には決まっていません。

多くは6か月から2年のあいだに小さくなる

いま痛いのも、この経過の範囲に入ります。痛みが強いから悪くなった、ということではありません。

1年たって残っていても、遅すぎではない

1年たって残っている状態は、この幅の範囲内です。半年で消えなかったことを失敗のように受け取らないでください。

ただし、受診の目安になるサインに当てはまるときは、期間を待たずに相談してください。期間の目安は、サインより先に来るものではありません。

2年を越えても変わらないときに考えること

2年を越えても小さくならない、または大きくなり続けているときは、待つだけにしないでください。思春期の一時的な変化では説明できない理由が隠れていないかを、診察で確かめられます。

診察を受けたからといって、その場で治療の方針まで決まるものではありません。中学生のうちに治療まで決める必要もありません。まず記録を持って、小児科で相談するところからです。一度受診して「しばらく様子を見ましょう」と言われたあとも、記録は続けておきましょう。次の受診では、前回からどう変わったかが医師の判断の手がかりになります。受診の目安になるサインが出てきたときや、前回よりはっきり大きくなったときは、もう一度受診してかまいません。

胸のふくらみが1年ほど続いたあとは、医師が検討できる対処も変わってきます(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。1年たっても残っているときは、その時点で一度相談しておいてください。早い時期に相談しておくほど、医師と一緒に整理できる選択肢は多く残ります。見た目や気持ちのつらさが強いときは、年数の上限を待たずに相談して差し支えありません。

男子中学生の胸がふくらむホルモンのしくみ

自分の食べ方や生活が悪かったのか、と考えている人もいると思います。体の中では、こういうことが起きています。

男性ホルモンと女性ホルモンは誰の体にもある

男性ホルモンは男子だけ、女性ホルモンは女子だけ、というものではありません。どちらも男女どちらの体でも作られていて、量のバランスが違うだけです。胸のふくらみは、女性ホルモンのはたらきが強まったとき、または男性ホルモンのはたらきが弱まったときに、このバランスが傾いて起こります(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。

この変化を、医師は女性化乳房と呼びます。名前に女性という字が入りますが、男子の胸に乳腺が育った状態を指す医学用語で、思春期に起こるものはその一種です。

思春期はホルモンのバランスが一時的に変わる

思春期に入ると性ホルモンが一気に増えます。日本小児内分泌学会は、男の子はおよそ12歳ごろから思春期の変化が出てくると説明しています(日本小児内分泌学会「思春期早発症」)。

思春期のあいだは、この2つのバランスが一時的に変わります。胸のふくらみが一過性のものだと説明されているのは、そのためです。バランスが落ち着くにつれてふくらみも引いていく、というのが多くの場合の経過です。

食べ方や運動を責めなくていい理由

この変化そのものは、思春期にホルモンのバランスが一時的に変わることで起こります。それ以外の原因として資料が挙げているのは、次のようなものです。

胸の変化の原因として挙げられているもの

  • 一部の肝臓の病気
  • 女性ホルモンや筋肉を増やす目的で使う薬
  • 肌に塗るハーブ製品の一部(ラベンダーオイルやティーツリーオイルなど)
  • ホルモンを出すまれな腫瘍

ほかにもいくつかあり、どれに当てはまるかは診察で確かめます(MSDマニュアル家庭版)。

ただし、体の脂肪が増えると胸の見た目は変わります。乳腺が育つのとは仕組みが違います。

胸のふくらみを小さくするとうたうサプリや薬を、自分で買って使うのは避けてください。中学生の体でどう働くかは確かめられていませんし、種類によっては胸の変化そのものの原因になります。飲んでいる薬やサプリメントがあれば、受診のときに医師へ伝えてください。

男子中学生が胸のしこりを確かめて記録する4点

病院に行くかどうかを決める前に、自分でできることがあります。受診したときにそのまま材料になるので、先にここを済ませておくと早いです。

触るのは月に1回くらいで足りる

気になると何度も触ってしまいます。押すと痛むのは、この変化ではよくあることです。確かめるのは月に1回くらいで足ります。日を決めておけば忘れません。

指の腹で、乳首の周りを軽くなでるように触ります。つまんだり、強く押し込んだりする必要はありません。

記録するのは、いつから・どちら側・大きさ・痛みの4つ

書き残すことは4つだけです。

月に1回、メモに書き足すこと

  • 気づいたのはいつごろか(「○月ごろ」で足ります)
  • 右か左か、それとも両方か
  • 前に確かめたときと比べて、大きくなったか小さくなったか
  • 押したときの痛みが、強くなったか弱くなったか

この4つがそろっていれば、診察で医師が最初に聞くことには、ほぼ答えられます。

片方だけふくらむこともある

片側だけで、しこりが乳首の中心からずれた位置にある場合は、受診の目安になるサインのひとつです。左右のどちらかだけでなく、位置も一緒に記録しましょう。

スマホのメモに書き足していく

専用のノートはいりません。スマホのメモに日付と4項目を足していくだけで記録になります。写真を撮る必要もありません。

診察では「いつから、どちら側が、どう変わったか」をたいてい聞かれます。その場で思い出そうとすると抜けが出るので、画面を見せたほうが早く、正確です。

男子の胸のふくらみが脂肪か乳腺かの見分け方

太っているせいだと言われた人、自分でそう思っている人のために、どこが違うのかを整理します。

指で触れる硬いふちがあるかどうかが手がかり

乳腺が育っている場合は、乳首の下に、周りより硬い組織のふちが触れます。医師が見ているのは、直径0.5cmを超える組織が乳首を対称に取り囲んでいるかどうかです(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。脂肪でふくらんでいる場合は、乳首の両側から指をゆっくり寄せても硬い手ごたえがなく、指と指がそのまま近づいていきます。

自分で最後まで見分けることはできません。硬いふちに触れたかどうかを記録に足しておけば、それで十分です。触れたかどうかは、診察で医師が確かめます。

体重が増えた時期と重なっているか

脂肪でふくらんで見えているときは、胸の周りの脂肪が増えているだけで、乳腺そのものは大きくなっていないと書かれています(MSDマニュアル家庭版)。体重が増えた時期と、ふくらみが目立ってきた時期が重なるなら、脂肪の割合が大きいのかもしれません。

見え方に体重が関わることはあります。ただし、太っていることが原因だと決まるものでもありません。

体重が減っても残るふくらみがある

痩せれば消えると言われることがあります。脂肪が減れば見た目は変わりますが、乳腺が育っている分は、体重を落としても見た目に残ることがあります。減量を試して変わらなかったことを、自分の努力不足として受け取らないでください。

男子中学生が胸のしこりで相談したいサイン

ここからは受診を考える目安です。医師が診察のときに注意して見ている所見をもとにしています。

すぐに相談したいサイン

ここは、急いだほうがいい場合を見つけるための確認用です。どれにも当てはまらないときでも、相談のしかたはあります。

しこりが石のように硬い。押しても動かない。皮膚とくっついている。胸の皮膚がただれている。乳首から液体や血が出る。乳首が内側に引き込まれている。このどれかがあるときは、期間を待たずに受診してください。

ほかにも、次のような変化が受診の目安になります。

受診の目安になる変化

  • しこりが乳首の中心からずれた位置にあり、片側だけにある
  • わきの下が腫れている
  • 皮膚がへこんでいる
  • 声変わりや体毛など、ほかの体の変化がまだ始まっていないのに、胸だけが変化している
  • 精巣にしこりがある、または左右で大きさが明らかに違う
  • 胸の変化と一緒に、動悸がする、汗をかきやすい、暑さに弱くなった、手がふるえる、体重が減ったといった変化が出ている
  • 短いあいだに急に大きくなってきた

多くは、しこりの原因を確かめるときに医師が手がかりにしている変化です(MSDマニュアル プロフェッショナル版国立がん研究センター希少がんセンター)。短いあいだに急に大きくなってきたときも、変化の速さそのものが相談する理由になります。痛みが強くて授業や部活に困っている場合も同じです。このうち、精巣にしこりがある、左右の大きさが明らかに違うという場合は、胸の変化とは切り離して、早めに受診してください。当てはまったからといって重い病気だと決まるものではありません。迷ったら医療機関を受診してください。

9歳より前、または身長が伸びきったあとに始まったとき

思春期の変化として順番が合っているかどうかも目安になります。男子の体の変化(二次性徴)は、精巣が大きくなることから始まり、陰毛、ひげ、声変わりと進みます(日本小児内分泌学会「思春期早発症」)。胸のふくらみは、この流れのどこかに重なって出てくるのがふつうです。

思春期が早く始まっていないかを見る目安として、男児では9歳未満で精巣や陰茎などの明らかな発育が起こること、10歳未満で陰毛が生えること、11歳未満で腋毛やひげ、声変わりが出ることが挙げられています(小児慢性特定疾病情報センター「ゴナドトロピン依存性思春期早発症 診断の手引き」)。この年齢より前に体の変化が始まっていた場合や、身長の伸びが止まったあとに新しく胸が変化した場合は、ほかの病気が背景にないかを確かめるために、早めに診察を受けてください。

薬やサプリメントを飲みはじめたあとに出てきたとき

新しく飲みはじめたもの、体に塗りはじめたものがあって、そのあとから胸の変化に気づいた場合は、そのつながりを医師に伝えてください。医師が、原因のひとつとしてその製品を確かめます(MSDマニュアル家庭版)。

持っていくのは、製品そのものかパッケージの写真です。成分を自分で調べておく必要はありません。どこで手に入れたかを言いにくい事情があっても、受診をやめる理由にはなりません。

どれにも当てはまらなくても相談していい

上のリストは、急いだほうがいい場合を見つけるためのものです。当てはまらないから相談してはいけない、という意味ではありません。

眠れない。鏡を見るのが嫌になっている。部活を休みたくなっている。こうした困りごとは、しこりの硬さや大きさでは測れません。取れる行動は複数あります。記録を続ける、保健室で話す、小児科を受診する、ユースクリニックのようなカウンセリング窓口で整理してから決める。どれから始めても大丈夫です。

男子中学生が胸のしこりを相談する診療科

行くと決めたあと、次に迷うのはどこへ行けばいいのかです。

最初に行くのは小児科

中学生の体の変化を最初に診るのは小児科です。日本小児科学会は、小児科が診療する対象年齢を「中学生まで」から「成人するまで」に引き上げるとし、15歳から20歳の人にも気軽に相談してほしいと呼びかけています(日本小児科学会「小児科医は子ども達が成人するまで見守ります」)。かかりつけの小児科があるなら、まずはそこで十分です。思春期の進み方やホルモンは小児科が日常的に扱う領域で、必要があれば専門の外来へ紹介されます。

乳がん検診は大人向けの制度です。国の指針では、対象年齢を40歳以上、受診間隔を2年に1回としています(国立がん研究センター がん情報サービス「がん検診について」)。乳腺外科も主に大人の乳房の病気を扱う科なので、中学生がまず向かう先は小児科です。

小児内分泌の外来という選択肢

思春期の体の変化やホルモンを専門に扱う診療科として、小児内分泌の外来があります。どの病院にもあるとはかぎりません。

最初からここを探しあてる必要はありません。小児科で相談して、紹介が必要だと判断されたときに進めば間に合います。

一人で行けるか、費用はいくらかを先に電話で聞く

中学生が一人で受診できるかどうかは、医療機関ごとの運用しだいです。保護者の同伴や同意書を求めるところもあります。行く前に「中学生ですが、一人で受診できますか」と電話で聞いておけば、当日に引き返さずに済みます。

行く前の電話で聞いておくこと

  • 中学生が一人で受診できるか
  • 保護者の同意書がいるか
  • 初診でかかる費用の目安
  • 受診の前に用意しておくものがあるか

費用は保険診療の自己負担分です。金額は診察の内容で変わるので、同じ電話で初診のおおよその額も聞いておくと、持っていくお金の見当がつきます。保険証を使うと、いつ、どうやって家族に受診が伝わるのかは、診療科が違っても同じ仕組みです。詳しくは高校生の生理不順|正常範囲と受診の目安・婦人科でやることにまとめました。

男子中学生が胸のことを人に言いにくいとき

体の状態より、人に見られることのほうがつらいという人がいます。見え方や着替えは、工夫でかなり変わります。

健康診断の服装には配慮を求める通知が出ている

学校の健康診断で胸を見られたくない。そんな声があります。文部科学省は2024年1月に通知を出しました。検査や診察にさしつかえない範囲で、体操服や下着を着たまま、またはタオルなどで体を覆って受けられるようにする、という考え方が示されています(文部科学省「児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備について(通知)」)。

同じ通知には、着替える場所を用意すること、待つあいだも体操服やタオルで体を隠せるようにすることも書かれています。立ち会う教職員は、養護教諭を除いて原則として同性とする、というのが通知の考え方です。

ただし、同じ通知は、正確な検査・診察のために、必要に応じて医師が体操服や下着、タオルをめくって視触診する場合があること、それをあらかじめ説明することも求めています。胸のあたりを診るときに触診することがある点も、そこに書かれています。服装への配慮を求める通知であって、絶対にめくられないという約束ではありません。学校ごとに運用は違うので、健康診断の前に保健室で「体操服のままで受けられますか」と聞いておくと、当日の流れが分かります。

体育や部活で胸が気になるときの服と痛みへの備え

シャツの色と厚みで、見え方はかなり変わります。影が出やすいのは白い薄手のシャツです。濃い色や厚手のものを選ぶか、上に一枚重ねると目立ちにくくなります。

部活で胸に当たると痛い場合は、痛みが出た場面と強さも記録に足しておきます。練習に支障が出ているなら、しこりの大きさに関わらず相談してください。

保健室と家の人に、そのまま使える一言

難しいのは最初の一言だけです。そこさえ決まっていれば、あとは相手が聞いてくれます。

  • 保健室では「胸にしこりみたいなのがあるんですけど、これって普通ですか」
  • 家の人には「体のことで病院に行きたいから、予約してほしい」
  • 口に出しにくいときは、メモやメッセージに書いて渡す

理由を全部説明しなくても、受診の予約は取れます。頼む相手は母親とはかぎりません。父親や年上のきょうだいのほうが言いやすいこともあります。

今は言わないままにしておく選択もある

サインに当てはまらず、記録した大きさや痛みが前回とくらべて大きく変わっていないなら、今日誰かに話さなければいけない、ということはありません。記録をつけながら過ごすのも、ひとつの行動です。

ただ、誰にも言わないあいだも、記録だけは続けられます。日付と4項目を書き足していけば、あとで相談すると決めたときに、そのまま材料になります。選ぶのはあなた自身です。

男子中学生の胸のしこりについてよくある質問

Q. 筋トレやプロテインが原因になりますか。

筋トレそのものが胸の乳腺を育てるという説明は、公的な資料には見当たりません。原因として挙げられているのは、女性ホルモンや筋肉を増やす目的で使う薬など、ホルモンに直接はたらくものです(MSDマニュアル家庭版)。ふつうのプロテインについては、関係があるという報告も、ないという報告も見つかりませんでした。飲んでいるものがあれば、製品を持って受診のときに伝えてください。

Q. 痛みが強いときは何を目安にすればいいですか。

目安は、痛みの強さそのものより、生活に支障が出ているかどうかです。授業に集中できない、部活の練習を休んでいる、夜眠れない。どれかに当てはまるなら、しこりの大きさに関わらず相談する理由になります。月に1回の記録に、痛みが強くなったか弱くなったか、どんな場面で痛んだかを足しておくと、診察でそのまま伝わります。

Q. 友達にからかわれるのがつらいときはどうすればいいですか。

からかわれてつらいという気持ちは、体の状態とは切り離して扱っていい困りごとです。言い返さなくてもいいし、笑って流さなくてもかまいません。担任、保健室、家の人のうち、いちばん話しやすい相手に「こう言われて嫌だ」と伝えれば足ります。服を脱がされる、体をさわられるといったことが起きているなら、それはからかいではありません。担任か保健室の先生に、起きたことをそのまま伝えてください。一人で抱え込まず相談してほしいと思います。

Q. 高校生になったら、相談する科は変わりますか。

小児科は20歳ごろまでを対象にしているので、高校生になっても、行き先は小児科のままです(日本小児科学会「小児科医は子ども達が成人するまで見守ります」)。持ち物は中学生のときと変わりません。記録のメモは、そのまま診察の材料になります。検査や治療の相談が必要だと判断されたときは、小児内分泌などの専門の外来へ紹介されます。大人の科に窓口が移るのは、20歳ごろを目安にしたあとです。どの科になるかは、そのときの状態によって医師が判断します。

Q. 体の変化そのものに違和感があるときはどうすればいいですか。

胸がふくらむことではなく、自分の体が自分のものに思えないという感覚が続いているなら、それは別のテーマとして相談できます。自分の性別がわからないのは異常じゃない|迷っているあなたへ性同一性障害かも?と思った学生へ——診断の受け方と3つの相談先にまとめています。

胸のしこりが気になる男子中学生のあなたへ

思春期の男子の胸に出るしこりは、多くが乳腺の一時的な発育によるものです。通常は6カ月から2年のあいだに小さくなり、資料によっては数年と書かれています。半年で消えなくても、おかしなことではありません。

相談する場面ははっきりしています。しこりが硬くて動かない、乳首から液や血が出る、皮膚がへこむ、わきの下が腫れる、急に大きくなる。ほかの体の変化がまだ始まっていないのに胸だけが変わってきたとき、精巣にしこりや左右差があるときも同じです。9歳より前に体の変化が始まっていた場合や、薬やサプリを飲みはじめたあとに出てきた場合も含まれます。どれにも当てはまらないなら、月に1回の記録を続けながら過ごす、という進め方もあります。決めた期間まで待たなければいけない決まりはありません。気になることが出てきた時点が、相談するタイミングです。自己判断せず医師の個別評価を受けてください。

誰かに聞きたいけれど、家の人にも友達にも言いにくい。そう感じているなら、ユースクリニック Produced byペアライフのカウンセリングも使えます。10代から20歳までが対象で、1回20分のカウンセリングが100円です。ニックネームで予約でき、保険証もいりません。本人の同意なく、親や学校へ連絡することは原則ありません。

ユースクリニック Produced byペアライフは、体の変化についての悩みを聞くカウンセリングの窓口です。話を整理して、必要なときは小児科などの医療機関につなぎます。カウンセリングの費用は1回100円で、医療機関で診察を受けるときには、保険診療の自己負担分が別にかかります。

100円

1回のカウンセリング料金(20分)

ニックネーム可

保険証なしで相談できる

この記事のポイント

  • 胸に出るしこりの多くは、乳腺が一時的に育っているものです。乳輪の下に、両側に出るのが典型です
  • 多くは6カ月から2年で小さくなります。数カ月から数年と書いている資料もあり、2年を越える人もいます
  • 確かめるのは月に1回。いつから・どちら側・大きさ・痛みの4つをメモに書き足します
  • 硬くて動かない、皮膚とくっつく、乳首から液や血が出る、急に大きくなるときは、期間を待たずに受診します
  • ほかの体の変化がまだ始まっていないのに胸だけ変わってきたとき、精巣にしこりや左右差があるときも受診の目安です
  • 最初に行くのは小児科です。一人で受診できるかと初診の費用は、行く前の電話で確かめられます

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ペアライフクリニックの実績

性感染症学会・感染症学会 所属医師 15名

性の健康カウンセラー 3名

思春期保健相談士 1名

LGBT基礎理解検定初級 1名

ペアライフクリニックがこの記事の監修を行っています。